愛され庭師は悪役令嬢に巻き込まれ……いえ、今世こそ幸せにしてあげたいです!

第14話 妖精王の茶会

「──リ、ペリってば」

「ふぁっ⁈ あ、お、お嬢様……」

 恥ずかしすぎる出来事にペリウィンクルが言葉を失っていると、ローズマリーが軽く揺さぶってきた。
 おかしな声を上げて我に返ったペリウィンクルを、ローズマリーがムッと見上げる。

「その顔は何か知っているのでしょう? 教えてちょうだい」

「いや、セリ様とシナモン様のことで顔を赤くしていたわけじゃ……」

 あせあせと弁解するような言葉を返すペリウィンクルに、ローズマリーはこれは確実に何かあったに違いないと確信する。
 問い詰めるために距離を詰めて、彼女が自分の顔に弱いことを重々承知の上で、至近距離から見つめた。

「赤く? いいえ、ペリの顔は赤くなったりなんてしていないわ。なんだか訳知り顔で頷いていたから、何か知っているのかと思ったのだけれど、違うの?」
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