甘い罠、秘密にキス
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部屋に入った瞬間、玄関の壁に追い詰められ、唇を奪われた。性急に求められるキスに、頭がクラクラする。それでも必死に応えようと桜佑の首に手を回すと「ちゃんと記憶あるんだよな?」と耳元で囁かれ、こくこくと小さく首を縦に振った。
前回とは違う。意識はしっかりしている。好きだと認めた瞬間から、頭はふわふわしているけれど。今日のことはきちんと記憶に刻むつもりだ。
満足げに微笑んだ桜佑は、私の手を引きベッドのある部屋に移動する。
ただ手を繋いでいるだけなのに、自然と身体が反応した。
ずっとこの手に触れてほしかった。
この2週間、まともに会えなかったせいか、その気持ちはピークに達していて。しかも好きだと気付いてしまったから、余計に気持ちが高ぶってしまう。
「桜佑」
コートを剥ぎ取られ、ベッドに押し倒されそうになった時、慌てて声をかけると、桜佑はぴたりと動きを止めた。
「ドレスが皺になっちゃう。これ、借り物だから…」
「だったら後ろ向いて。俺が脱がせてやる」
別に自分で脱げるけれど、言われるまま桜佑に背を向けた。桜佑がファスナーに触れた時、指先が首に触れて、その冷たさに「んっ、」と声が漏れ、思わず身を捩った。
その間もゆっくりとファスナーが下ろされ、徐々に肌が露になってく。その直後、ふいにあたたかい何かが背中に触れ、ぴくんと身体が揺れた。
「お前が変な声出すから、我慢出来ないんだけど」
何が触れているのか、振り返らなくてもすぐに分かった。桜佑が私の背中に、キスをしているのだ。何度も何度もリップ音を立てながら、背中だけでなく、うなじや首筋にも次々とキスと落とす。
思わず目の前の壁に手をつくと、桜佑は後ろから抱き締めるように手を前に回し、そっと小さな膨らみに触れた。
お願いだから、ちゃんと脱がせて。ドレスのことが気になって、変に抵抗出来ないから。