S h o u t !‐叫べ‐


「あーよかった!

忘れられたのかと思った!」

ジャラ男はニコニコ

ペラペラと話す。

隣りのチャラ男は

呆れた顔でジャラ男を見ている。


こんな短期間で、忘れる訳がない。


「えっ!てか新入生だよね!?

スカート短いじゃーん!

俺の彼女候補に

入っちゃったじゃーん!」


…スカート短い奴は皆

お前の彼女候補なのか。


あたしは「はは。」と

苦笑いをしながらジャラ男を見る。


「テンション高ぇよ、お前」


と、あたしの代わりに

チャラ男が言った。

…うん、なんだか

チャラ男はいい人そうだ。

今度からは、チャラ男じゃなく

きちんと『祥さん』

とでも呼ぶことにしよう。



「だって普通にテンション

上がるっしょ!?

今日午後ないんだぜー!!」


「………それだけか。」


「それだけなんて酷いぜ~。

祥も今日はオールで

街行くんだぞー。」


祥さんの肩にジャラ男が

腕を置いて、ニヤニヤ

しながら喋りかける。


祥さんは、迷惑そうに

「…意味分かんねぇ……。」

と呟いていた。



ふむ、今日は街へ

出ないようにしよう。




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