S h o u t !‐叫べ‐
「優子ちゃんもどう!?
一緒に─…」
「行きません。」
「…ですよねー。」
ジャラ男は、祥さんの肩に
もたれかかって、
シクシクと泣いていた。
ふぅ、とため息をついて
ふと右を見ると、
運動場の校舎側に
お母さんと優輝らしき人が見えた。
「あ。」
「ん~?なになに~?
イケメン発見?」
あたしの一言に
素早くジャラ男が反応した。
「ちょっと、行って来ます。」
「んー?ダメダメ~」
「じゃあ。」
ジャラ男の言う事を無視して
渡り廊下を横切り
運動場へ出た。
「あ~!優子ちゃ「じゃあね。」
嘆くジャラ男の口を押さえて
祥さんは手をふりながら、
そう言ってくれた。
あたしも笑いながら手を振って
お母さんの方へ向かった。