S h o u t !‐叫べ‐
◇
ベッドに入って
寝ようとしたけど
なかなか寝付けなかった。
部屋の時計を見ると
夜の11時を回っていた。
あたしはケータイをチェックして
メールが入って無い事を
確認してもう一度目をつぶった。
明日から、自己紹介とかして
友達作ったりしなきゃ…。
勉強とか、追いつけるのかな…。
てか、朝優輝に置いてかれたら
本当にどうしよう!
いや、それもだけど成績もだ!
いやいやいやいや……
眠れなかった。
明日の高校の事が不安で。
多分転校生とかって
学校行く前日とか
こういう気持ちなんだろな…
耳をすませば、イヤ、
すまさなくとも、優輝と
お母さんの小さないびきが
静かに聞こえて来た。
…もう寝たんだ。
ケータイでまた時間を見て見る。
12時前だった。
早い…。