【コミカライズ配信】婚約破棄されたらエリート御曹司の義弟に娶られました。
こんな自分も嫌いじゃないかも。
少しずつまた前を向いている自分がいることに気がついた。
うん、皇輝に恋してよかった。
「よし!もうひと頑張りしますか!」
私はうーん、と背伸びをして気合いを入れ直す。
きっと皇輝も福岡で頑張っているんでしょう。
私もしっかりやらなきゃね。
* * *
その翌日、仕事終わりにうちの会社と岸くんの会社の間の駅にあるカフェで落ち合った。
私が着くと、岸くんは先に着いてこちらに手を振ってくれた。
「ごめんなさい、待った?」
「お疲れ様。さっき来たところだよ」
「そっか。わざわざありがとう」
「いやいや。はい、これ」
岸くんはボールペンを手渡してくれた。
「ありがとう」
「そのキャラクター、高校の時も使ってたよね」
「えー覚えてたの?」
「そりゃあね。よく見てましたから」
「そうなんだ?」
何だか含みのある言い方だったけど、深く追求せずコーヒーを頼んだ。
「それより、この前はごめんなさい。皇輝が失礼なことして」
「いや、全然。気にしてないって言ったら嘘になるけど…天王寺は、弟だよね?」
「……実は、婚約してるの」
「えっ!」