【コミカライズ配信】婚約破棄されたらエリート御曹司の義弟に娶られました。
「……わたしはだいじょうぶだから、皇輝はなにもしないで」
「妃乃…」
「もう、かかわりたくないし、皇輝にもかかわってほしくない」
「わかった」
妃乃がそう言うなら、何もしない。
妃乃の頬を撫でていると、俺の手をそっと握りしめてきた。
「……なんで?」
すり…と頬に俺の手を擦り付け、何かを訴えかけるような瞳で見つめる妃乃。
「皇輝は私のどこが好きなの……?」
「えっ」
「だって…ずっと皇輝の前ではだらしない姿さらしてきたじゃん……」
一応その自覚あったんだな……。
「休みは昼まで寝てるし、ゲームしてばっかだし、家事も全くできないし…なんで好きになってくれたのか、わからないんだよ……」
瞳が潤んでいるのも、こんな風に思いを吐露するのも熱のせいだと思うけど、俺にとっては煽っているようにしか思えない。
「……それでいいんだよ。
だらしなくても妃乃の笑ってる顔が見られたら、それで充分だから」
「……ほんとに?」
「嘘なんかつくかよ。
楽しそうな笑顔も嬉しそうな笑顔も、だらしなくにやけてる顔だって、俺にとっては全部かわいいの」
何年片想いしてると思ってるんだ。
妃乃のことなんて知り尽くしてる。
その上で妃乃の全てがかわいくて、愛おしくてたまらない。
「……っ、」
「妃乃?」