フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

 どうやら穂乃香が思っているよりも、穂乃香の中で奏の存在は大きなものとなっているようだ。

 だからといって奏の気持ちは嬉しいが変わらない保証などないし、奏が心変わりしたら、今度こそ立ち直れないだろう。

 奏への想いを自覚したものの、穂乃香には真実を奏に打ち明ける覚悟はまだ持てないでいた。

 穂乃香の心がゆらゆらと揺らめいている間も、奏は切実そうな表情と熱い眼差しとで〝穂乃香が欲しい〟と訴えかけてくる。

 奏の表情からも密着した身体から伝わってくる猛々しい反応からも、先ほどの奏からの訴え同様、余裕がないのは一目瞭然だ。

 それでも穂乃香の気持ちを尊重しようとしてくれている。

 これまでもそうだ。
 穂乃香に指一本触れないという約束をずっと守ってくれていた。
 そういう奏だからこそ、惹かれたに違いない。

 奏への想いを告げる覚悟はまだないが、好きな相手からこんなにも熱烈に求められてしまっては、穂乃香には抗う術などない。

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