紳士な俺様社長と離婚前提の契約婚!?
穂乃香の思考が甘やかなキスと愛撫とに蕩かされ覚束なくなった頃合いを見計らったかのように、奏の手の動きが大胆なものとなっていた。
つい今しがたまで大事な宝物でも愛でるように優しく、穂乃香の女性らしいまろやかな身体の輪郭を確かめながら辿っていたはずが……。
いつしか衣服の上から穂乃香の両の胸を鷲掴んでいやらしい手つきで揉みしだき、自由自在に形を変えてゆく。
かと思えば、胸の膨らみの弾力でも確かめるように、内側に寄せてみたり揺すってみたりと、様々な動作で弄ぶ。
「はぁ……んっ……ふぅ」
甘やかなキスで穂乃香を翻弄しつつも、実に愉しそうに穂乃香の胸を夢中になって弄ぶ奏が無性に可愛らしく思えてくる。
――ふふっ、ヤダ。何だか子どもみたいで可愛い。
そんなことを密かに思っていた穂乃香の胸をまさぐりながら、恍惚の表情を浮かべた奏がふいにキスを中断させ、甘やかな美声を零した。
「穂乃香の甘い香りがする。それに凄く柔らかくて心地いい感触だ。こうしてずっと触れていたくなる」