フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
感極まってしまった穂乃香は奏の首にぎゅっとしがみつきながら短い返答を返すのが精一杯だ。
「……はい」
穂乃香の声を聞き届けた奏がゆっくりと穂乃香の身体を滑らかなシーツの波間へとそうっと慎重に優しく横たえる。
そうして身に纏っているカットソーを脱ぎ捨てた奏の、ジムで鍛えていたという、均整のとれた逞しい体躯が姿を現した。
細身ながらに滑らかな筋肉で覆われた美しい肉体美に、知らず穂乃香の視線は惹きつけられる。
奏の裸身に釘付け状態の穂乃香の潤みきった黒目がちな瞳を奏が熱っぽい眼差しで覗き込んでくる。
ただならぬ色香を纏った奏の端正な相貌に穂乃香が見蕩れているそこに、甘やかなバリトンボイスにも劣らない、甘い甘い愛の言葉が降らされた。
「穂乃香、愛してる」
せっかく泣かずに済んだというのに、たちまち穂乃香の胸に熱いものが込み上げてくる。
それらと一緒に、これまで知らぬ間に募りに募っていた奏への想いまでもが溢れ出してしまいそうだ。