フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

 えらく上機嫌の奏は、さっきから「可憐な穂乃香によく似合っていて、とっても綺麗だ」「だが穂乃香が着ると、ドレスのほうが霞んでしまうな」などと……。

 聞かされているこちらが気恥ずかしくて堪らない称賛の台詞のオンパレードで、何の参考にもならない。

 それどころか、穂乃香が試着した側から奏の好みのものを片っ端から買いあさりそうな勢いだ。

 結局は、上客である奏の脇に控えている店員さんの提案によって、一通り着てみてから選ぶこととなったのだった。

 VIPルーム内にあるフィッティングルームの周辺には、店長自らが見繕ってくれた、上品かつ煌びやかな色とりどりのドレスがずらりと並べられている。

 さすがは海外セレブにも人気のあるハイブランドだけあって、どれもこれも一級品のものばかり。

 熟練した超一流の職人らの手によって、一点一点丁寧に縫製されているのだという。

 ――おそらく値段も一級品に違いない。きっとゼロの数が桁違いなんだろうな。想像しただけでも恐ろしい……。

 値段を考えただけでも身震いしそうになったので、試着に全神経を集中させる穂乃香だった。

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