フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
――ううん、もう終わったことだ。過去を振り返ってもどうにもならない。この人を信じて共に歩んでゆく未来だけを見よう。
ようやく奏の想いに向き合う覚悟ができた穂乃香は、奏の首にしっかりと腕を絡めてぎゅっと強くしがみつく。
その刹那、我を取り戻した様子の奏により、穂乃香は意外にもあっさりと解放してもらえた。
「……穂乃香があんまり綺麗だったものだから、つい。いや、こんなの言い訳だな。穂乃香の気持ちを無視して悪かった。今日は仕事でもプライベートでも頑張ってくれている穂乃香が少しでもリフレッシュできるように徹するつもりだったのに、面目ない」
バツ悪そうな奏からどこか自嘲めいた声音で紡ぎ出された思いがけない言葉によって、今日の〝記念すべき初めてのデート〟の本来の目的を知ることとなった。
「え? それって……」
――つまり、私のためにってこと?
好きだと自覚した相手からの優しい心遣いなのだ。嬉しくないはずがない。
たちまち穂乃香の胸は軽やかに弾み、鼓動も甘やかな音色を刻み始める。
――すっごく嬉しい。もうこのまま想いを告げてしまおうか。
つい数分前まで、あんなにも不安だったくせに、そんな考えばかりが穂乃香の頭を占拠していた。
ようやく奏の想いに向き合う覚悟ができた穂乃香は、奏の首にしっかりと腕を絡めてぎゅっと強くしがみつく。
その刹那、我を取り戻した様子の奏により、穂乃香は意外にもあっさりと解放してもらえた。
「……穂乃香があんまり綺麗だったものだから、つい。いや、こんなの言い訳だな。穂乃香の気持ちを無視して悪かった。今日は仕事でもプライベートでも頑張ってくれている穂乃香が少しでもリフレッシュできるように徹するつもりだったのに、面目ない」
バツ悪そうな奏からどこか自嘲めいた声音で紡ぎ出された思いがけない言葉によって、今日の〝記念すべき初めてのデート〟の本来の目的を知ることとなった。
「え? それって……」
――つまり、私のためにってこと?
好きだと自覚した相手からの優しい心遣いなのだ。嬉しくないはずがない。
たちまち穂乃香の胸は軽やかに弾み、鼓動も甘やかな音色を刻み始める。
――すっごく嬉しい。もうこのまま想いを告げてしまおうか。
つい数分前まで、あんなにも不安だったくせに、そんな考えばかりが穂乃香の頭を占拠していた。