フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

 奏の見せる思春期の少年のような可愛らしい反応に、穂乃香の胸はほわりとあたたかくなってきて胸の中が幸福感で満たされてゆく。それになんだか面映ゆい。

「そうですね、それにもっといっぱい伝えたいことがあったはずなんですけど、なんだか胸がいっぱいで……言葉が出てきません」
「ああ、俺もだ。それと側にスタッフがいてくれて良かったよ」

「……え?」
「いなかったら、ここで穂乃香をそのまま押し倒してたところだから助かったって意味だ。穂乃香の前では紳士でいたいからな。むろん、ベッド以外でのことだがな」

「の、ノンアルなのに酔ったんですか?」
「かもしれないな。気分が高揚してる」

 奏は照れ隠しなのか、穂乃香の羞恥を煽るような言葉を口にする。けれどその言動の端々には、互いの想いが通じ合えた喜びで満ちあふれている。

 穂乃香は羞恥に駆られ頬をほんのりと桜色に染め上げつつも、奏と心から通じ合えた喜びを噛みしめていた。
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