フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
もしかしたら奏は、想いが通じ合い、本物の夫婦となれたことで、穂乃香の気持ちが昂ぶった故の一時的な感情だと思っているのかもしれない。
傲慢な口振りではあるが、どこか不安げな響きを孕んでいるようにも聞こえた。
どこかで、冷静になった穂乃香が思いとどまるのではないかーーそんな懸念が拭いきれないのだろう。
これまで穂乃香は、奏への想いに気づきながらも、樹の奨学金のことやルールのこともあり、奏への想いを伝えることがどうにも躊躇われた。
だからこそ、奏を不安にさせてしまっているに違いない。
――だったらそんなもの今すぐ払拭してあげたい。
穂乃香は、奏に向けてしっかりとした口調で断言してみせた。
「そんな風に思ってくれたなんて、とっても嬉しいです。私だって同じです。何があろうと絶対に奏さんの側から離れたくないと思っています。愛する奏さんの子どもを身籠もれるなんて、こんなにも嬉しいことはありません。だからお願い。早く奏さんでいっぱいにして」