フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
穂乃香が言い終えると同時に、ハッとした奏が必死な形相ですぐさま反論を返してくる。
「そ、それは困る。離婚なんて絶対に応じないからな。穂乃香こそ、俺より長生きして、俺の最期を見届けてもらう。だから、そのつもりでいてくれないと困る」
――そんなにムキになっちゃって、奏さんってば本当に可愛すぎ。
つまりは、それだけ穂乃香を好いてくれているということだ。
こんなにも喜ばしいことはない。
穂乃香の胸はたちどころに弾んでキュンキュン鳴りっぱなしだ。
「だったら、二人で仲良く長生きしないといけませんね。これから授かるだろう子どものためにも」
「ああ、そうだな。俺たちの子どものためにも、二人で仲良く長生きしないとな」
笑みを湛えた穂乃香が返した言葉に、応えるように奏もふっと穏やかな笑みを零した。そうして額をコツンとくっつけてきて同意してくれる。
ただそれだけのことなのだが、それがこれ以上にないほどに嬉しくてどうしようもない。
それは奏も同じだったようで、互いに微笑み合い見つめ合ったままでいるうち、どちらからともなく、甘い口づけを交わし合っていた。
いつしか周囲から薄れつつあった甘やかな空気が立ちこめており、それがどんどん深まってゆく甘美なキスとともに徐々に色濃くなってゆく。