フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜



 穂乃香の困惑に満ちた言葉に、変態男はさも当然のことを言ったまでだ、とでもいうような表情でこちらの出方を窺ってくる。

「どういうこともなにも。今、言ったとおりの意味だが」

 穂乃香も負けてなるものかと強い視線で見つめ返す。

 後光でもさすかのごとく降り注ぐ陽光をバックにデスクに軽く身を乗り出した社長は、両肘を突き正面で組み合わせた手で顎を支えこちらをじっと見据えている。

 心なしか愉快そうに見えるのは気のせいだろうか。

 しかも口調は傲慢そのものだ。

 あの夜は、物腰柔らかで丁寧な敬語口調だったように思うのだけど。酔っていたし聞き間違えたのだろうか。

 だとすれば、あの夜見聞きした何もかもは酔っていた所為の幻覚だったのかもしれない。

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