フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
数時間前まで、奏に愛され尽くした余韻が色濃く残る身体には、ゾクゾクと総毛立つ感覚が駆け巡る。
昨夜のアレコレまでが脳裏に鮮明に浮かんでくる。
たちまち下腹部の奥が甘く疼いて、下肢にとろりとした感触を覚えた。
おそらく昨夜奏に注がれた名残が溢れたのだろう。あたかも奏を欲して涎でも垂らしているようだ。
いや、実際に奏を欲しているからこその反応なのである。
自身の不埒な反応に言いようのない羞恥が込み上げる。顔にカアッと熱が集中して熱くてたまらない。けれどこのまま羞恥に身悶えていたのでは状況は変わらない。
――は、恥ずかしいけど、奏さんに早く触れて欲しい。そう伝えなきゃ。
穂乃香は羞恥に塗れつつも、意を決して言葉を紡ぎ出した。
「だ、旦那様である……奏さんに、は、早く、触れて欲しい……です」
けれど奏に一部始終を見られているため、ただでさえか細い声が震えてしまう。
羞恥に、顔どころか抜けるように白い肌をほんのりと桃色に染める穂乃香の様子に、奏はもう我慢ならないとばかりに息を吞む。
そのまま穂乃香に覆い被さってくるかと思いきや、奏からは感慨深げな呟き声が降り注いだ。