フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
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甘くて濃厚な新婚初夜を過ごしてから、早くも二週間が経とうとしている。
さぞかし甘い甘い蜜月を堪能してるのだろう、と思われているかもしれないが、そうではない。二日後には、奏が単身で渡米してしまったからだ。
表向きには、新しい工場を新設するために購入する用地の視察となっているが、あのルールをなくすための準備のためである。
仕事なら穂乃香も同行しても不自然ではない。
だが周囲に公私混同ととられかねないので、柳本の弟を伴っての出張となったのだ。
柳本はどうしているかというと。
元婚約者の件もまだ片がついていないため、奏が不在の間に、穂乃香の身に何かないとも限らない。ゆえに、表面上は上司として、その実、護衛として、穂乃香の側に仕えてくれている。
そんな事情から、奏が渡米してからというもの、豪華なマンションでひとりぼっちの夜を過ごしていた。
だがそれももう残すところあと数時間の辛抱である。
今日は、かねてから予定していた、得意先であるT&Kシステムズの創業記念パーティーに夫婦同伴で出席することになっている。もうすぐ帰国する予定の奏とは、会場で落ち合うことになっているからだ。