フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

「談笑中に失礼致します」

 恭しく一礼し、断りを入れてから穂乃香に耳打ちしてきた柳本の姿に、奏に関することだと察した、穂乃香だけでなく尊と美桜の意識が集中する。

「たった今奏様より、無事帰国しこちらに向かっているとの連絡がございましたので、ご安心ください」

 柳本からの吉報を耳にした途端、ピンと張り詰めていた気持ちが一気に緩んでしまったのだろうか……。

 ――よ、良かった。
 
 ほっと安堵し喜びを噛みしめる間もなく、穂乃香の視界は暗転し、ふつりとそのまま意識が途絶えてしまう。

 誰かに身体を抱き留められたような感触に、妙な既視感のようなものを感じたのを境に、穂乃香は意識を手放してしまったようだった。

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