紳士な俺様社長と離婚前提の契約婚!?
それらと一緒に必死になって変態社長を追いやることで抵抗を見せる穂乃香に、「すまない」と謝罪してきた変態社長はあっさりと解放してくれた。
なんとか変態社長の魔の手から脱することができたものの、安堵する間もなく。
「どうも俺は君の香りに、相当参ってしまっているようだ。これからは気をつけるようにする。だからまずは話を聞いてほしい。これからのことをゆっくり話したいんだ。ああ、心配しなくとも、今後、重要な業務についてもらう君には、入社手続きに必要な書類の提出と、俺との大事な打ち合わせだけになっているから安心してほしい」
変態社長からかけられた、爪の先程も安心などできそうにない不可解な言葉の数々に穂乃香の頭の中は、あたかも嵐が吹き荒れているかのような大混乱を極めていた。