フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜


 というのも、「相手の匂いが好き」イコール「その人の遺伝子を求めているから」なんだそうだ。

 遺伝子学的にも、「種の保存のためにより強く優れた遺伝子を持つ子孫を残すための本能」だとされているらしい。

 近頃流行っているという『DNA婚活』では、実際にDNAを採取しなくても、匂いとスキンシップだけで相性の良さが判断できるのだという。

 つまりは、社長の妙な能力というのが、その本能がなせる技だと言いたいようだ。

 だがその能力が災いし、社長はどんなに魅力的な女性にも本気にはなれず、最近では女性と関わるのも避けていたらしい。

 社長のデリケートな事情は柳本しか知らないため、柳本に女性の対応を任せているうち、いつしか女嫌いだとか、男にしか興味がないだとか、そんなおかしな噂まで囁かれるように。

 それを耳にした父親である会長が案じて、縁談を持ちかけてくるようになったらしい。

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