フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜
ハラハラさせられたが、浅葱社長にもようやく縁談を諦めてもらえたようで、穂乃香もようやく肩の荷が下りてほっと一安心。
さっきまで悠長に味わっているような余裕などなかったが、役目を果たした穂乃香はなかなかお目にかかることなどない豪勢な懐石料理を心置きなく堪能していたのだった。
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何とか無事にミッションもクリアできたし、後は時が過ぎるのを待つばかり。
そろそろお開きになりそうな頃合いで、穂乃香はお手洗いに行くため奥座敷をそうっと抜け出した。
もちろん中座する旨を柳本に伝えてある。
艶やかに磨き上げられた廊下は縁側に設けられており、石灯籠の幻想的な灯りでライトアップされた、四季折々の花々や樹木が彩りをなしている立派な和風庭園を眺めることができる。
穂乃香は夜のとばりの中にほんのりと浮かび上がった、なんとも美しい景観をうっとりと堪能しつつほろ酔い気分でゆったりと歩みを進めていた。
ふとそこに背後からこちらへと向かってくる足音が耳に届いた刹那、穂乃香は背後から身体を拘束され口元は手で覆われてしまう。
「ーーっ!?」
そして驚いているような猶予も与えられぬまま、灯りの点いていない座敷へと連れ込まれてしまうのだった。