フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

 自宅のマンションまでお姫様だっこでお持ち帰りされて、恥ずかしくて堪らなかったはずが、ゲストルームのベッドに下ろされた瞬間の、あの物寂しさと言ったら……。

 それはおそらく再会した際奏がそう言っていたように、奏との身体の相性が良すぎるからなのだろう。

 ということは、このまま奏と清い関係を維持できれば、なし崩し的に流されてしまう心配はないはずだ。

 ちょうどいい具合に、新居に移った際にも奏から『穂乃香がその気になってくれるまで待つつもりだから安心してほしい』そう言ってもらった言葉通り、指一本触れられてはいない。

 もちろん寝室も別のため最低限のプライベートは保たれている。

 時折、御曹司にありがちな俺様を彷彿とさせる強引な言動で穂乃香の心を惑わすけれど、基本的には大人で紳士な奏だ。

 約束した以上は有言実行してくれるに違いない。

 だったら、気に病む必要などない。

 これまで通り社長に付き従う秘書としての役目を果たせばいいのだから。

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