フェチらぶ〜再会した紳士な俺様社長にビジ婚を強いられたはずが、世界一幸せな愛され妻になりました〜

 穂乃香と出会う以前の奏は、特殊な体質もあり女性との接触を避けてきたくらいだ。

 女性を自宅に招いたこともなかったし、招こうと思ったことさえ一度もない。

 ーーそんな自分がこうして穂乃香という理想通りの女性と巡り会えて、一つ屋根の下で暮らすようになるなんて……。

 奏自身未だ夢でも見ているような心地だった。

 とはいえ、未だ穂乃香の気持ちは奏には向いていない。

 ただの上司と部下という関係性でしかないのだ。

 それどころか、再会した際の彼女の様子からするとマイナスの印象しかないのかもしれない。

 ーーまぁ、それに関しては、以前よりは薄れてきたように思う。

 だが仕事とは違って穂乃香のこととなると、さっぱりわからなくなるのだ。

 穂乃香自身に確かめたわけではないので定かではないし、非常に面白くないが、彼女の心は依然として元婚約者に囚われたままなのかもしれない。

 けれどこうして共に暮らしていくうち情でも湧いてくれれば、少しはつけいる隙ができるかもしれない。

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