おともだち
私の家に栄司がいることにはまだ慣れないけど、不思議に思いながらも嬉しい。
適当でいっか、とベビーリーフだけのサラダをボウルに盛って栄司が笑う。距離が近づくと、ふわりうちには無い香りがする。……栄司の匂い。あれ?
「ね、今日会った時から思ってたんだけど、栄司いつもとちょっと違う香りがするね。香水? ほどではないし、柔軟剤変えた? 」
「ああー……。あー――のね、多江ちゃん。人捕まえて直接匂い嗅ぐの、どうかと思うよ? 」
言われてサッと距離を撮った。
「ご、ごめん。そうだよね。何やってるんだろう」
栄司の上着を掴んで匂う、だなんて。
「いや、いんだけど。近づいてもらえんのは嬉しいけど、そうちゃんと匂われると臭くない自信はないな」
「栄司はいつもいい匂いしかしないよ。今日は香りが変わったなって思っただけ」
「そう? じゃあ、よかった」
栄司は軽く私を引き寄せて笑うと、ベビーリーフをローテーブルへと運んで行った。気を良くしたのか鼻歌なんて聞こえてくる。……可愛い。何か、自然なボディタッチもよかった。あのくらいなら私もしてもいいのかな。
私も料理をトレーに乗せて先にフロアソファ腰を下ろした栄司の元へ急ぐ。密着度が高い、フロアソファへ。
私が横に座ると、栄司は「ん」と満足そうに笑う。
栄司の笑った顔が好き。楽しんでくれてるんだなってホッとする。目じりに皺が出来て、くしゃって幼くなる。この顔を見ると、私は心がふわっとしてしまって多分正常な判断が出来ないんじゃないかなってくらい栄司の事しか考えられなくなってしまう。
……ああ、私、栄司が好きなんだ。
適当でいっか、とベビーリーフだけのサラダをボウルに盛って栄司が笑う。距離が近づくと、ふわりうちには無い香りがする。……栄司の匂い。あれ?
「ね、今日会った時から思ってたんだけど、栄司いつもとちょっと違う香りがするね。香水? ほどではないし、柔軟剤変えた? 」
「ああー……。あー――のね、多江ちゃん。人捕まえて直接匂い嗅ぐの、どうかと思うよ? 」
言われてサッと距離を撮った。
「ご、ごめん。そうだよね。何やってるんだろう」
栄司の上着を掴んで匂う、だなんて。
「いや、いんだけど。近づいてもらえんのは嬉しいけど、そうちゃんと匂われると臭くない自信はないな」
「栄司はいつもいい匂いしかしないよ。今日は香りが変わったなって思っただけ」
「そう? じゃあ、よかった」
栄司は軽く私を引き寄せて笑うと、ベビーリーフをローテーブルへと運んで行った。気を良くしたのか鼻歌なんて聞こえてくる。……可愛い。何か、自然なボディタッチもよかった。あのくらいなら私もしてもいいのかな。
私も料理をトレーに乗せて先にフロアソファ腰を下ろした栄司の元へ急ぐ。密着度が高い、フロアソファへ。
私が横に座ると、栄司は「ん」と満足そうに笑う。
栄司の笑った顔が好き。楽しんでくれてるんだなってホッとする。目じりに皺が出来て、くしゃって幼くなる。この顔を見ると、私は心がふわっとしてしまって多分正常な判断が出来ないんじゃないかなってくらい栄司の事しか考えられなくなってしまう。
……ああ、私、栄司が好きなんだ。