おともだち
第6話
栄司
何が正解かはわからない。多江が何考えてるかもわからない。
でも、多江からの誘いは俺の2度の回を残したまま3か月を迎えられそうなくらい頻繁で、好意的なのは確かだろうと思う。
それが単に交際という枠にとらわれない気軽さによるものか、相手が俺だからか、わからない。
それでもまぁ、気を遣わずに楽しんで欲しいという目的には添っているわけだ。いいか、色々無自覚に翻弄してくるタイプには、はなから長期戦覚悟だ。要所要所で関係性の更新という意思確認も設けた。
とにかく楽しく過ごしていたし、多江からの思ったより多いお誘いに上機嫌でいた。なんだかんだ言ってどこかで自信があったんだと思う。彼女の俺に向ける表情や視線、物理的にも心理的にも近づいてくる距離。
イレギュラーな始まりのパターンではあるから、辰巳主任とも飲みに行って、奥さんとの馴れ初めとか聞いて、多江がこの人の事をいいなって思うのも納得出来きるという我ながら感心の心の広さで、ちょっと嫉妬はしたけど、彼は既婚者でそんなんじゃないのはわかっているし、安心していた。飲むのは楽しかったし、辰巳主任とはたまに飲みに行ければいいなと思っている。学ぶことは多いと思う。多江と辰巳主任という共通の話題も増えたし。単純に良い人で楽しかった。
引き続き、俺のイメージ改新のために気さくさを意識して会社の女性たちにも気軽に話しかけたり。向こうから話掛けられることも増え、色々質問をされるようになった。そんな時にはそれがプライベートなことであっても気軽に答えるようにした。多江のために払拭しなきゃなんないイメージもあるし……。
そんな直接は関係ない努力までした。始まりがおかしいだけで、ごく普通の何ら変わりない恋の始まり。
俺的にはもうちょっとこの関係を続け、つついてみるかって思ってる。心の中で饒舌にポジティブ解釈をする俺。ふう、とため息を吐く。もちろんこの契約は次も更新するつもりだけど、もう少し仕掛けてみるかー。
でも、多江からの誘いは俺の2度の回を残したまま3か月を迎えられそうなくらい頻繁で、好意的なのは確かだろうと思う。
それが単に交際という枠にとらわれない気軽さによるものか、相手が俺だからか、わからない。
それでもまぁ、気を遣わずに楽しんで欲しいという目的には添っているわけだ。いいか、色々無自覚に翻弄してくるタイプには、はなから長期戦覚悟だ。要所要所で関係性の更新という意思確認も設けた。
とにかく楽しく過ごしていたし、多江からの思ったより多いお誘いに上機嫌でいた。なんだかんだ言ってどこかで自信があったんだと思う。彼女の俺に向ける表情や視線、物理的にも心理的にも近づいてくる距離。
イレギュラーな始まりのパターンではあるから、辰巳主任とも飲みに行って、奥さんとの馴れ初めとか聞いて、多江がこの人の事をいいなって思うのも納得出来きるという我ながら感心の心の広さで、ちょっと嫉妬はしたけど、彼は既婚者でそんなんじゃないのはわかっているし、安心していた。飲むのは楽しかったし、辰巳主任とはたまに飲みに行ければいいなと思っている。学ぶことは多いと思う。多江と辰巳主任という共通の話題も増えたし。単純に良い人で楽しかった。
引き続き、俺のイメージ改新のために気さくさを意識して会社の女性たちにも気軽に話しかけたり。向こうから話掛けられることも増え、色々質問をされるようになった。そんな時にはそれがプライベートなことであっても気軽に答えるようにした。多江のために払拭しなきゃなんないイメージもあるし……。
そんな直接は関係ない努力までした。始まりがおかしいだけで、ごく普通の何ら変わりない恋の始まり。
俺的にはもうちょっとこの関係を続け、つついてみるかって思ってる。心の中で饒舌にポジティブ解釈をする俺。ふう、とため息を吐く。もちろんこの契約は次も更新するつもりだけど、もう少し仕掛けてみるかー。