チカ先輩のお気に入り。
チカ先輩待たせてしまうといけないから鞄を持って声をかける。
まやちゃんと花菜ちゃんはわたしがチカ先輩の元に行くことを知っているから、ニヤニヤしていた。
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空き教室に向かっている間、私の心臓はなぜか高鳴っていて。
……なんでだろう。
でも、チカ先輩に会えると思ったら早く会いに行きたいっていう気持ちに襲われて。
実はテスト二日目からチカ先輩と朝の電車が違くて。
チカ先輩は早い電車に乗っていたらしい。
ここ何日か会えていないからか、どんどん早足になっていく。
どうしちゃったんだろう私、と思いながらも空き教室の扉をガラッと開けると、
「…あ、来た」
すでに空き教室にいたチカ先輩が私を見て嬉しそうに笑った。
その笑顔を見て胸が高鳴る。
……早いなあ、私も急いできたのに。
「早かったですね」
「雪桜ちゃん不足だからね」