チカ先輩のお気に入り。




教えてもらった身からしたら、そんなこと言われたら断れる訳もなく。

それに……全く嫌じゃなくて。むしろ心地よくてこのままでいたいと思ってしまっている。


「……可愛い」

「……っ」


なんでそんなこと言うの……っ。
それに……息が、直接耳にかかる。

まって、やばい、これ……っ。


「あの……っ」

「はいはい、大人しくしててね」


モゾモゾっと身体を動かすと、チカ先輩の無駄に色気のある声が耳に響いて。

心地いいけど、これは……っくすぐったい。


「……っ、ふふ」

「……?」

「ま…っ耳、くすぐった……っ、ふふ……っ」

「……」


我慢できずに、思わず笑ってしまって。
もっと可愛くくすぐったいって言えばよかったかもしれないけど、笑ってしまったものは仕方ない。
これは色気ないと思われて正解だ。



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