チカ先輩のお気に入り。
…だめだ、そんな目で見られたら。
真剣でなんでもお見通しかのように私の瞳を貫く、そんな目。
キュッて胸が掴まれたように痛くなって俯く。
「……昨日、女の人に会いました」
「…女?」
「…私たちの後を、つけていたらしいです」
「……は?」
手と足が震える。
チカ先輩は驚いたように目を見開いて。
「……すごく、綺麗な人です。チカ先輩の知り合いみたいで、髪が長くて目が大きくて肌が白くて……お人形さんみたいな、可愛い人です」
「……え」
「この間、チカ先輩に会いに来た人」
「……っ!」
チカ先輩がわかるように、特徴を伝える。
私がそう言うと、だんだんチカ先輩の顔色が悪くなっていって。
最後の一言で誰だかわかったのか、分かりやすく顔を引きつらせた。
その顔を見て、ザワザワと胸が騒ぐ。