〜私の推しと、バイト先の推し似の先輩〜
でも、あれ?
私、顔に出てた?
「なんというか…、ありがとうございます。」
とりあえずお礼だけは返しておく。
「んー、俺は依里紗ちゃんの笑ってる顔が好きだからさ。だから依里紗ちゃんには笑ってて欲しいんだよ。そのために聞いてるだけだからお礼なんかいーよ?」
月瀬さんがRyu-yaに似てる声でそんなこと言うから、不覚にもちょっとキュンッとしてしまった。
「依里紗ちゃん顔赤くない?もしかして俺に……」
「別に気のせいですよ。それより私自慢じゃないけど感情が表に出にくい方なんですけど。どうして分かるんですか?」