〜私の推しと、バイト先の推し似の先輩〜
頬が赤くなりそうだったから、内心慌てて話題を変えた。

言いながら、そう言えばさっき、言いたくないことがあるってことも見抜かれてたなと思い出す。


「あー、そんなこと? 簡単だよー。理由なんて俺がいつも依里紗ちゃんのこと見てるからしかないじゃん?」


…は?


「依里紗ちゃんって自分で思ってるより分かりやすいと思うよー? だってさー、依里紗ちゃんメロンパン好きでしょ?メロンパン棚に並べる時にちょっと嬉しそうな顔してるしー」


え?


「そんな感じでけっこー顔に出てるよ。あとはー、」


せっかく見直しかけたのに。

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