結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
床に仔犬を下ろしたが、仔犬はいつも矢崎くんが使っているクッションの上で、丸くなってしまった。
「そっか。
イブキも淋しいのか。
しばらくパパに遊んでもらってないもんね」
「きゅぅん」
横に座って頭を撫でるとまた、仔犬が声を上げる。
引っ越しが終わったのを見計らったかのように、今度は矢崎くんの仕事が忙しくなっていった。
おかげで、せっかくお迎えした仔犬ともあまりふれあえていない。
「これが終わったら落ち着くからさー。
そうしたらいっぱい、遊んでもらえるよ」
「あん!」
意味がわかったのか仔犬が嬉しそうに鳴く。
でもそれは私と矢崎くんとの関係の終わりを意味していて、苦しくなった。
朝ごはんの準備をしていたら、矢崎くんが起きてきた。
「わるい、純華!
寝坊した!」
「夜遅くまで仕事してるんだから仕方ないよ。
もうできるから、顔洗ってきてー」
「ほんとにわるい!」
何度も詫びながら彼がリビングを出ていき、苦笑いしてしまう。
最近は以前と立場が逆転していた。
私は担当していたイベントも終わり、今は暇な期間に入っている。
さらに仕事が見直され、加古川さんのフォローが少し楽になった。
それにもうすぐ、辞めたあと補充されなかった社員も入ってくるという。
「そっか。
イブキも淋しいのか。
しばらくパパに遊んでもらってないもんね」
「きゅぅん」
横に座って頭を撫でるとまた、仔犬が声を上げる。
引っ越しが終わったのを見計らったかのように、今度は矢崎くんの仕事が忙しくなっていった。
おかげで、せっかくお迎えした仔犬ともあまりふれあえていない。
「これが終わったら落ち着くからさー。
そうしたらいっぱい、遊んでもらえるよ」
「あん!」
意味がわかったのか仔犬が嬉しそうに鳴く。
でもそれは私と矢崎くんとの関係の終わりを意味していて、苦しくなった。
朝ごはんの準備をしていたら、矢崎くんが起きてきた。
「わるい、純華!
寝坊した!」
「夜遅くまで仕事してるんだから仕方ないよ。
もうできるから、顔洗ってきてー」
「ほんとにわるい!」
何度も詫びながら彼がリビングを出ていき、苦笑いしてしまう。
最近は以前と立場が逆転していた。
私は担当していたイベントも終わり、今は暇な期間に入っている。
さらに仕事が見直され、加古川さんのフォローが少し楽になった。
それにもうすぐ、辞めたあと補充されなかった社員も入ってくるという。