結婚直後にとある理由で離婚を申し出ましたが、 別れてくれないどころか次期社長の同期に執着されて愛されています
私だって今のキスで、身体が矢崎くんが欲しいと望んでいた。
でも、それでも。
「……好き、だから抱かれたくないの」
そんな幸せを経験したら、別れられなくなる。
それだけは避けなければ。
「それはいつもの、言えない理由か」
無言でそれに、頷いた。
「じゃあ、聞かない」
目の前が暗くなったかと思ったら、ぎゅっと彼に抱き締められていた。
「俺は純華が話したくなるまで、いつまでも待つよ」
私の顔をのぞき込み、ふふっと小さく笑って彼がちゅっとキスしてくる。
「……ありがとう」
それにぎこちないまでも笑顔を返す。
優しい、矢崎くん。
こんな彼に愛されて、私は幸せ者だよ。
でも、私は彼に言えない秘密を抱えている。
知ったって彼は、私を軽蔑したりはしないだろう。
その、確信はある。
でも、それで私を庇い、未来の地位を失って、今までの努力を全部無駄にしてしまうのも見えている。
矢崎くんはそういう人だもの。
それは、私が耐えられない。
だから、私が彼の近くにいるのは、彼にとって害にしかならないんだってわかっている。
でも、もう少しだけ。
傍にいさせて……。
でも、それでも。
「……好き、だから抱かれたくないの」
そんな幸せを経験したら、別れられなくなる。
それだけは避けなければ。
「それはいつもの、言えない理由か」
無言でそれに、頷いた。
「じゃあ、聞かない」
目の前が暗くなったかと思ったら、ぎゅっと彼に抱き締められていた。
「俺は純華が話したくなるまで、いつまでも待つよ」
私の顔をのぞき込み、ふふっと小さく笑って彼がちゅっとキスしてくる。
「……ありがとう」
それにぎこちないまでも笑顔を返す。
優しい、矢崎くん。
こんな彼に愛されて、私は幸せ者だよ。
でも、私は彼に言えない秘密を抱えている。
知ったって彼は、私を軽蔑したりはしないだろう。
その、確信はある。
でも、それで私を庇い、未来の地位を失って、今までの努力を全部無駄にしてしまうのも見えている。
矢崎くんはそういう人だもの。
それは、私が耐えられない。
だから、私が彼の近くにいるのは、彼にとって害にしかならないんだってわかっている。
でも、もう少しだけ。
傍にいさせて……。