バイバイ、リトルガール ーわたし叔父を愛していますー
その夜、すみれのスマホに航からのメッセージが届いた。

遅くなるから戸締りをしっかりとして、先に休んでいて欲しいという内容だった。

こんなに遅くまで麗華さんとどこにいるの?

何をしているの?

すみれはバスルームで、自身の裸の身体を鏡に映した。

乳房は膨らみ、柔らかな曲線を描くその身体に、もう少女の頃の面影はない。

私は大人の女性になってしまった。

だからもう私は航君に触れることが出来ない。

航君はもう私に触れない。

航君にとって私は小さな女の子のまま。

だから航君に愛してもらえない。

私は航君を愛することを諦めなければならない。

「航君に女として愛してもらえないなら、こんな身体いらない!」

「子供の頃に戻りたいよ・・・」

すみれは頭から冷たいシャワーを浴びて、鏡を叩きながらそう何度もつぶやき泣いた。

子供のままでいられたのなら、こんな感情を持て余すことなんてなかったのに・・・。


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