御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「……いや、そうじゃない。そうだな、お前は彼女なんだから俺のこと何でも知っていていいんだ、ごめんな」
「ねえ、あの人本当に家政婦さん?話し方が……英嗣さんって呼んでいたから……もしかして、そういう関係なの?」
「おい、香那!そういうって何だ?そんなわけあるか!」
大きな声を出す。もう、ここ会社だよ。私はびっくりして口の前に人差し指を出して教えた。
「……お前が変なこと言うからだろ。彼女は元々来ていたお手伝いさんの娘だ。家族ぐるみの付き合いが昔からあってよく知っている。妹みたいなもんだ。それにしても何でお前が来たこと報告していかないんだ。注意しないとダメだな」
「……未婚同士で一緒にいちゃダメだよ」
「そんな関係にはならん」
そんなわけない。彼女は絶対気がある。勘が働いた。あの目。間違いない。だから、私のこと伝えなかったんだ。
「……そう思っているのはあなただけだと思う。彼女は絶対気がある。だから私が来たこと黙っていたんですよ」