御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「だから、そんなわけ……」
私が睨んでいるのを見て、頭をグシャグシャと掻いた。
「わかった。気をつけるし、注意しておく」
「……家政婦さんはいらない」
「え?」
「私が近くに引っ越す。それでお世話できるときはします。それじゃ、だめ?」
彼にしがみついて、聞いた。
驚いた彼は、私を抱き寄せキスをした。び、びっくりした。誰が来るかもわからないのに……。どうしたんだろう?
「ほんと可愛い奴。よし、すぐに引越だ。約束だぞ」
その週末、私は異動を機に、ひとり暮らしをしたいと親を説得した。彼に言われなくてもそろそろひとり暮らしをしたいと思っていたところだった。