御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
指輪をしていたことで大騒ぎになり、本社でも社長が話してしまって婚約が大きな噂となった。
たくさんの人におめでとうと言われて、仕事にならない。
すると、英嗣さんから内線が入って、取締役室へ来て欲しいと言われた。
私は彼の部屋へ入ると、そこにはどこか彼に似た男性が座って、こちらをじっと見ていた。
「香那、忙しいところ悪いな。紹介する。俺の義理の弟だ」
どうりで似ているはず。
「初めまして。春田善嗣です」
「こちらこそ、初めまして。水川香那です」
「お目にかかれて嬉しいです。水川さんは義兄さんの大切な人というだけでなく、社長賞を二年目で獲って、多くの業績を残されているスーパーウーマンですから……」
「……いや、そんな。やめてください」