御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい
「お前は何も心配するな。大人の事情だ。お前のお母さんは別な意味で俺に当たっているのもある」
「わかってます。母さんは父さんがまだ義兄さんのお母さんのことを好きなのを知っているんですよ」
「それは俺たちには関係ないことだよな。だから、お前の両親にふたりで解決してもらわないといけないんだ」
そう、その通り。私もそう思う。
「大阪でも頑張って下さいね」
「はい」
そう言うと、弟さんは彼に目配せをして出て行った。入れ違いに入ってきた人を見て驚いた。
「香那、篠田課長だ。篠田、俺の婚約者になった水川だ。知っているだろ?社長賞獲った……」
篠田課長は固まっている。そして、苦笑いをして英嗣さんを見た。
「そう。そういうことね……おめでとうございます」