御曹司は部下の彼女に仕事も愛も教えたい

 低い声でそう言うと、睨むように私を見てくるりときびすを返して出て行った。

 何だったの?私こんな人に嫉妬してたの?なんか、がっかり。

 彼は私の顔を見て笑った。

 「ほらな。だから言っただろ。相手にもならない。昔はあそこまでじゃなかったんだがな」

 そういう彼を見て、私は腕をつねった。

 「痛い、何するんだよ」

 「反省して下さい。二度とこういうことのないように……」

 「何を反省するんだよ?俺は悪くない」

 「もう。いいですか?むやみやたらにあちこちでいい顔しないでください。それでなくてもモテるのに……」
< 282 / 283 >

この作品をシェア

pagetop