初心な人質妻は愛に不器用なおっさん閣下に溺愛される、ときどき娘
だが、今のエルシーの言葉は、間違いなくイグナーツと約束したものである。彼女はずっとそれを覚えていたのだ。
「そうだな。エルシーが頑張ったなら、なにかご褒美をと思っていたんだ」
ぱぁっと、エルシーの顔が輝いた。オネルヴァは絶えず笑みを浮かべていて、エルシーを優しく見守っている。
「エルシーは、お父さまとお母さまと、一緒に寝たいです」
イグナーツは、動かしていた手をおもわず止めた。だが、すぐに肉を切り、口の中へ放り込む。ナプキンで口元を拭い、エルシーを見る。
「エルシー?」
「エルシーは、いつも一人で寝ています。だけど、寂しいので、お父さまとお母さまが一緒に寝ているのなら、エルシーも混ぜて欲しいです」
イグナーツは困惑した。そもそもオネルヴァとは一緒に寝ていない。夫婦の寝室はあるが、あそこは、イグナーツの部屋からは開かずの間と化している。
「エルシーは、寂しかったのですね?」
オネルヴァの瞳は慈愛に満ちている。エルシーは、ゆっくりと頷いた。
「寂しいと口にすることは、恥ずかしいことではないですよ? エルシーがよければ、わたくしと一緒に寝ますか?」
「本当ですか?」
「ええ」
「お父さまも一緒に?」
「それは……。旦那様に聞かなければわかりませんが」
オネルヴァと目が合った。彼女の目尻が、和らぐ。
「そうだな。エルシーが頑張ったなら、なにかご褒美をと思っていたんだ」
ぱぁっと、エルシーの顔が輝いた。オネルヴァは絶えず笑みを浮かべていて、エルシーを優しく見守っている。
「エルシーは、お父さまとお母さまと、一緒に寝たいです」
イグナーツは、動かしていた手をおもわず止めた。だが、すぐに肉を切り、口の中へ放り込む。ナプキンで口元を拭い、エルシーを見る。
「エルシー?」
「エルシーは、いつも一人で寝ています。だけど、寂しいので、お父さまとお母さまが一緒に寝ているのなら、エルシーも混ぜて欲しいです」
イグナーツは困惑した。そもそもオネルヴァとは一緒に寝ていない。夫婦の寝室はあるが、あそこは、イグナーツの部屋からは開かずの間と化している。
「エルシーは、寂しかったのですね?」
オネルヴァの瞳は慈愛に満ちている。エルシーは、ゆっくりと頷いた。
「寂しいと口にすることは、恥ずかしいことではないですよ? エルシーがよければ、わたくしと一緒に寝ますか?」
「本当ですか?」
「ええ」
「お父さまも一緒に?」
「それは……。旦那様に聞かなければわかりませんが」
オネルヴァと目が合った。彼女の目尻が、和らぐ。