れんれんと恋するための30日
「幸、今日は30分早く上がるように、店長に頼んでおいたから」
「え? また? 二人とも?」
蓮は周りのバイト仲間に聞こえないように、小さな声で答えた。
「そう、二人とも。
だって、今日は、幸の七つ目の約束を実行する日だから。
でも、なんか天気が悪いんだよな。
バイトが終わる頃には、天気が良くなってればいいんだけど」
星空をみること…
蓮は覚えていてくれた。
福はすごく感動していたけれど、蓮には普通の顔で頷いて見せる。
「分かった。じゃ、今日は人一倍働かなきゃだね」
福はそう言うと、蓮より先に注文を取りにいった。
そして、福は、仕事の合間に店長と少しだけ話した。
「店長、いつも早退ばっかりでごめんなさい」
店長はわざと怒ったふりをして、頬を膨らまし腕を組んだ。
「いいよ。
蓮も幸ちゃんも普段よく働いてくれてるから、ご褒美だよ。
それより、いつの間にかつき合ってるんだもんな~~」
福は軽く舌を出し、大きく頭を下げた。
「店長、本当にありがとうございます」
そして、いつまでも忘れません…
ここのお店で働けたことを…