れんれんと恋するための30日
れんれんは私のもの⁇


今朝も、福は蓮の家の前で蓮を待っている。

昨日、幸にあまりしつこくしたら嫌われるよって言われたけど、でも、やっぱり蓮に会いたい。
私には時間がないから、だから、一分でも一秒でも蓮と一緒にいたいだけ…

蓮は玄関のドアを開けるのが怖かった。
幸の事は嫌いじゃない。
むしろ、好きな方に入るくらいだ。
でも、昨日からの幸は俺に対して執着がひど過ぎる。
絶対、居るだろ? 
このドアの向こうに。
いや、きっと、俺が自意識過剰なだけかもしれない。
幸はもう学校に行ってるよな? 
きっと、そうでありますように…


「れんれん、おはよう」


ほら、やっぱりいた。


「あ、おはよう…
今日も俺の事待ってたんだ…」


福は不愛想な蓮の顔を見て、幸の言葉を思い出した。


「迷惑だった?」


蓮は、朝早くからドギマギしている自分に腹が立った。
だって、ちょっと落ち込む幸の顔は、昔、買ってた子猫を思い出す。

幸って、こんなに可愛かったっけ?


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