れんれんと恋するための30日


福は死んでしまった…
たった30日で、蓮と愛し合えるはずなんてない。
だって、どう頑張ったって、福は、また、いなくなるんだから。

涙も流したらいけないという神様との約束にも、ちゃんと理由があった。
泣いたら前へ進めない…
前向きで頑張り屋の福だから神様は許してくれたのに、泣いたら、この世界にいたくなる… 
蓮や、幸や、ママとパパの近くに、いたくなる…

蓮は必死に泣くのを堪えている幸を、切ない気持ちで見ていた。

幸は俺の事が好き。
でも、俺は誰が好きなんだ?
透子の事は守ってあげたいとは思うけど、でも…


「透子さんがミッチーと両思いになったら、れんれんは私を好きになってくれる?」


「俺は、今でも幸の事は好きだよ」


「そんなんじゃなくて、幸だけを見てほしいの。
でも、今のれんれんはそうじゃない。
れんれんは、透子さんの事を愛してる…」


蓮は、こんなにも自分の気持ちを素直にぶつけてくる幸に戸惑っていた。
幸の大きな目には、涙がいっぱい溜まっている。


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