れんれんと恋するための30日


「そんなの分かってるよ。
でも、俺達はつき合ってる、別に、何の問題もないし」


「バカじゃないの?
れんれんってバカ過ぎるよ…」


自分に残された日々の中で、蓮と両思いになる事は無理なのかもしれない。
一か月で蓮を振り向かせるなんて、透子さんを見て知ってしまったら戦う気すら湧いてこない。

神様は、私に大きな試練があると言った。
下界に行くことは、そういうことだと。
ただただ蓮に会いたくて、そして、蓮は子供の頃のようにまだ私を好きでいてくれていると信じていた。
神様は、分かっていた。
私がここへやってきても、私の居場所なんてどこにもないことを…

蓮も幸も、ここまで自分達が歩んできた歴史がある。
でも、死んでしまった私には何もない。
何もない私を、蓮がたったの一か月で、愛してくれるなんてあり得ない。
あの時、神様に何度も念を押されたことが、今ならよく分かる。



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