憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
「可愛いのは前から知ってる。」
……嬉しいけど、それはメイクしてない方が良いってこと……?
微妙な空気になったのを感じたのか、理玖は顔を背けてソファに背を預ける。
「……初めて会った時から可愛いけど、綺麗になってくから困る。」
ぼそっと呟かれた言葉が聞き取れた時、嬉しすぎて泣きそうになった。
でも、変な方向見て照れてる雰囲気の理玖にきゅんとする。
「…もっと、頑張るね。理玖の隣に並べるくらい。」
理玖の手にそっと手を重ねて頭を肩に寄せると、
「…はぁ、はいはい。」と言いながら頭をわしゃわしゃとかき混ぜられる。
せっかく巻いたのに!と言いつつもこの感じがもう懐かしくて少し抵抗しつつも、ちゃっかり理玖の腕の中に包まれてた。
それから理玖が腹減ったと言ってキッチンに向かったからついて行くとカップラーメンなどのインスタント食品がお店のように並んでた。
どれもお湯を注ぐだけやレンジで温めるだけのものばかりで飲み物も色々ある。
「すごいね。ラーメン好きなんだ。」
「すぐ食えるからな。それが1番だろ。どれ食う?」
カップラーメンだけで20種類はある。
色々迷ってるうちに理玖は大きいサイズの味噌ラーメンを手にしてた。
「それ美味しい?」
「まあ不味くはない。」
「じゃあ私もそれにしようかな…。」
どれも美味しそうなので理玖と同じものにしようと手を伸ばすと、
「どうせ分けるから別なのにしたら?あ、豚骨は無しな。…口、気になるだろ?お互い」