憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
ちゅっ、ちゅっ、と軽く合わさる唇
久しぶりのキスに胸がいっぱいになった。
自然と背伸びをして理玖の胸元を掴んでいた。
数十分のキスが私には何時間にも思えた。
唇を離した理玖が、ごつっと額をぶつけてきた後、そのまま肩に顔が落ちてきて、ぎゅっと抱きしめられる。
こんなに理玖の重みを感じたことがない私は必死で抱き止めながらも幸せを感じていた。
「わぁ…。すごい。」
目の前には街一体を見下ろせる景色
思わずガラスに近寄るも少し怖くて後ずさる。
「高いとこ苦手か?」
「…うん。さすがにこの高さは、怖いかも…。」
「ならこっち来い。」
ソファに座っている理玖の隣に大人しく座ると、じっと見られる。
「……何?」
「いや、なんかいつもとちげーなって。」
「分かる!?…可愛い?」
どう!?と顔を近づけるも、理玖の顔がノーメイクで綺麗すぎて怯んでしまった。
それでも引くに引けないまま反応を待つ。
どうせなら可愛いって言ってもらいたい…っ。