憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした



理玖は卒業した後、海外の大学へ行くからとあっさり言った。

え!?と驚く私の頭を撫でながら優しい顔をして、

『時々帰ってくる。それに早く帰って来れるように頑張るから。応援してて彩』



そう言ってたように、目の前に理玖がいることが何回もあった。

どうしたのか聞いたら、『会いに来た。』と笑って言うから私は泣きながら理玖に飛びついた。



たまに1日デートしてくれる時もあった。

そんな時は理玖の家で色々話が尽きないぐらい話し合って、山のようにあったインスタント食品はほとんどなくなってるから、デリバリーを取って前のように食べさせ合ったり。

……キスもたくさんしてくれた。


なんか前より理玖の色気がすごい気がして、キスの合間にぽろっと聞いたことがある。

『あっちで、…キス、した?』

ピタッと止まった理玖がじっと至近距離で私を見てて、少し怒ってるようにも見えた。


『してないけど。…彩はしたの?』

『し、してないよっ!理玖以外としたことないもん!』


そこから舌が入ったキスになって私はぐずぐずに溶かされていった。



『俺には彩しかいないよ。』



ぼそっと囁かれた言葉を思い出して頬を赤くする。

海外に行っているせいだと思うんだけど、理玖の色気が本当にすごくて。

日本にいる19歳とは違う色気を元々持ってたけど、それがさらに洗練されてるからもう1個上とは思えないぐらい大人に見える。




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