憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした



花を眺めていたら頭の中がザーッと流れて、何かが駆け抜けて行ったみたいな感じになった。


なんだったんだろうと不思議に思ったけど、特に気にせず課題を頑張ろうと視線を戻そうとした時、隣の気配が動いた。



立ち上がって花瓶を手にした彼は、「らしくないことするもんじゃないな。」などと言って教室を出て行こうとしてた。


「捨てるんですか!?」

「水かえてくる。」




そう言ってからもう10分は過ぎてた。

課題をしてた私もさすがに何かしてしまったのかと不安になる。


気に障ることを言った可能性はなくはない。
…あ、もしかしてシャツを変えに保健室に行ってるとか?

保健室なら予備のシャツ1枚ありそうだ。



ふぅ…と息を吐き、頭をソファに乗せる。

天井を眺めて、ふわっと風を感じた。





瞬間さっき頭の中を流れたものが鮮明に映し出されて、パラパラと進んでいく。


その時感じた感触、痛み、拒絶
一気に情報が入ってきた。


「はっ、はぁっ…はぁ……っ!」




…私、知らない男に、触られたんだ。
キスされた。胸を掴まれた。…制服もボロボロだった。



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