憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
くたくたなのに、胸はものすごく満たされている。
唇がじんじんと痛むのも幸せに感じた。
「…ありがとうございます。」
これであの記憶が薄れたように思えた。
あれは事故、今のが私の初めてのキス
幸せで自然と笑ってた。
「クソの記憶は俺が上書きするから。俺だけ覚えてれば良い。」
「…はい。」
熱に当てられたような私の返事にホッとしたような顔をして、見たことのない甘さをした笑みを浮かべた。
「可愛い。」
その一言が私の胸に深く刺さって、一生取れないようにと願っていた。
「記憶、戻ったって?」
「ああ。」
「理玖に任せてれば彩ちゃんは大丈夫だね。」
親しげに呼ぶ祐希にガンつける。
そんな俺を見てニヤニヤ笑ってるこいつ
「えーっと!男は中堅のクラスの族に入ってた。ネットで彩ちゃんの画像がバズってるのを見つけたか、文化祭に来てたかまでは分からないけど。彩ちゃんに惚れてるのは確実だね。」
「消去したんだろうな。」
「もちろん拡散しすぎてて時間かかったけど、ネット上のは完璧。でも、個人で保存してたら無理だけど。」
もちろん俺も保存したよ。と話す祐希の頭を叩く。