憧れのヒーローはヤンキー?いや、私の王子様でした
「理玖だってしただろ?」
「してない。」
「えーっ!?何で??送ろうか?」
「いい。」
「はー??何拗ねてんだよ!」
ごちゃごちゃ言ってるのを無視して目を閉じる。
確かにあの時も綺麗だった。
でも、普段のお子ちゃまの方が…。
初めて会った時から、昼飯食ってる時、泣いてる時
あいつのまっさらで純粋なところが眩しかった。
「彩ちゃんの護衛を頼んでた3人に理玖から大丈夫って言ってくれると良いんだけど?すごい心配してるんだよね。」
誰かは分からないが、護衛を命じた時に会った3人
祐希曰く、あいつと仲良くしてるらしい。
「外はがっつり横山さんがついてるし。…もっと早くに頼んでおけば良かったね。」
今回の反省点はそこだ。
すぐに横山をあいつにつけるべきだった。
「こそこそするのも大変だろうしさ、彩ちゃんに横山さん紹介したら良いんじゃん?そしたら横山さんも守りやすいし。」
「うちとあまり関わらせたくない。別の方から巻き込まれかねない。」
「それはそうだけど。…どうせ近い将来巻き込むつもりだろ?」
勝ち誇った顔をする祐希
一言、うるさい。とだけ返しておく。
近い将来、…俺は、たぶん。
『王子様が迎えに来てくれるって思ってたらいけないの…?』
テーブルに置かれた花瓶を眺め、もう一度改めて思う。
柄にもないことするもんじゃない。と